今年ももうすぐ終わりということで、一年を振り返ってみたいと思います。 一応昨年末にも似たような記事を書いてましたので、一年通したPDCAの”C"をするという意味でも答え合わせをしていきたいと思います。
2019年振り返り
早速、答え合わせを始めます。
2018年末に立てた目標
昨年立てた目標はこちらです。
ざっくりとはこんな感じでした。
- DNN関係を勉強する
- 論文読む
- ソフトウェア工学を勉強する
- はてなブログをPro化する
振り返り
1月
年初はなかなか平和でした。 逆に言うと、この辺でなんか大きめの実績を作れなかったことは後で考えると結構大きな失敗だったかもしれません。 追い込まれないとなかなか成長できない典型例でした。 あまり覚えてないんですが、blog読み直すとgitのお作法とか復習してますね。笑
2~3月
この辺では結構勉強できてて、一年の中心的な期間でした。 主に勉強してたのは、
- フロントエンド開発
- Vue.js
- 全文検索エンジン
- Elasticsearch
- Webフレームワーク
- Flask
- NLP
って感じですかね。どれもはじめて触るものばっかりだったので、どれも付け焼き刃ですが、それでもギリギリやっていけました。 その他にもいろいろ勉強できて比較的充実してました。 このあたりでDNN系を追っかけるのは無理そうな雰囲気はしはじめました。 選択を間違った気がします。
あとは、別件でスクラムの勉強会を社内で開いたりとかしてました。 良くも悪くも反響が大きかったのが印象的でした。 色々あって、継続してやる流れになっていたので、よかったです。
4~7月
春から夏前にかけては、忙しすぎてほとんど覚えてないです。 いろいろあって、社会出て初めてGWを仕事で全部潰し、徹夜してまでコード書いてました。 仕事なんでしょうがないですが、なんだかなあという感じです。
組織論とかちゃんと勉強しようと思い立ったのもこの辺ですかね。 チームを運営していくのは、開発とはまた別の能力が求められ、結構人間的な部分とかキャリアとか意識する必要があります。 だめな組織はプロダクトはゴミみたいなことが経験上多かったので、この辺ちゃんとやって開発に集中できる環境を作っていかないとなと思いました。
8~10月
夏から秋にかけては1月と同じ感じで、比較的平和でした。 この辺は1月の反省を生かして、適当にアプリ作ってみたりしてました。 力入れて勉強してたのは、Kubernetesですね。 まだまだ勉強不足ですが、社内で触ったことある人も少ないので、井の中の蛙くらいにはなれたでしょうか。
あとは、この辺でHHKB買いました。 日々、スコスコ言わせてました。このときは、その後の悲惨な運命になるとは思ってなかったです。
あと、暇すぎてTwitter始めました。 昔のアカウントログインしてなさすぎて凍結されてたので、新しくはじめました。
11月
ここは超忙しかったです。 ただ忙しい中でも、意外と勉強会とかには参加できて、この辺でちょっとだけ意識が変わりました。
あとはHHKBで飽き足らず、メカニカルキーボードにも手を出しました。 しかも2個。 完全にキーボード沼にはまりました。 もう一個くらい買いたいなあ。。。今度は分離型がいいなあ。。。とか思ってます。
12月
12月はなんと言っても、HHKBの新作が発表されて結構凹んでました。 10月の自分を呪いました。完全に買い急ぎました。
真面目な話をすると、この辺でプロダクトマネジメントという概念に初めて触れ、慌てて勉強を始めました。 振り返ってみると、今年はいたるところでプロダクトマネジメントが取り沙汰されている気がしていました。 個人的には、プロダクトマネージャーという職種ではありませんが、必要とされる能力には非常に近しいものを感じましたし、IT関係の職であるなしを問わずに意識する必要があるように感じました。 今後ITに関わる人間は、全員意識しなければいけないないようなのかもしれませんね。
今年は拙いながらもはじめてアドベントカレンダー書きました。 エゴサしてdisられてるのは見かけなかったので、ひとまず安心しました。 自分のレベルの低さに反省しつつ、来年はもっと気合の入った記事が書けるように1年かけてネタを仕込みたいなとか思いました。
学んだこと
なんだかんだで、技術的観点で言えば今年は幅広く勉強してました。
Vue.js
これを勉強したのは、この一年で一番良かったと思ってます。 画面をちゃちゃっと実装できるようになって、自分自身でできることの幅がかなり広がったと思ってます。
SFCやらrouter、Fluxやアトミックデザインなど、初めて学ぶことが多くて戸惑いましたが、今では何も考えず使っているので成長していますね。 フロントエンドエンジニアになるにはまだまだ程遠いですが、この辺は継続して使い続けていこうかと思います。
Docker / Kubernetes
コンテナまわりはやらざるを得なくてやったという感じでしょうか。 特に、いろんなカンファレンスいってももはや話についていけなくなるので、勉強した感じです。
これも、使えるようになるとかなり便利だったので来年はもっと突っ込んだ運用とかまで勉強していきたいと思います。 クラウドを日常的に使えるようになると覚えは早いのかなとも思いますが、残念ながら自分の周りではそうでもないので、気長に頑張りたいと思います。 この流れだと来年はIstioかなーとか勝手に思ってます。
Flask
簡単にサーバーを立てたくなって、その兼ね合いで使用していました。 簡単に使えて非常に良かったです。 今では、いろんなところでFlaskを使って実装するようになりました。
次のステップとしてはドキュメントやらテストやら、プロダクションの周辺の知見を増やしたいなあとか思ってます。 あとは、個人的にfastapiは気になっているので、来年はひょっとするとこっちをメインにしているかもしれないです。
ElasticStack
なんとか使えるようになったってレベルで、まだまだ使いながら勉強していく必要があるかと思ってます。 それくらい、ちゃんと使いこなせればめちゃくちゃ便利なんだなってことが分かっただけでも大収穫です。 単純に使えるだけじゃなくて、性能とか運用とかから逆算して設計に落とせるようになるにはまだまだだなあと思ってます。
読んだ本
プログラミング
- 作者:mio
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2018/05/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Elasticsearch実践ガイド (impress top gear)
- 作者:惣道 哲也
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:Brian Okken
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2018/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
エンジニアのためのGITの教科書 (WEB Engineer’s Books)
- 作者:株式会社リクルートテクノロジーズ,株式会社リクルートマーケティングパートナーズ,河村 聖悟,太田 智彬,増田 佳太,山田 直樹,葛原 佑伍,大島 雅人,相野谷 直樹
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 大型本
- 作者:Sam Newman
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
機械学習
ゼロから作るDeep Learning ❷ ―自然言語処理編
- 作者:斎藤 康毅
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/07/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
その他
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
- 作者:広木 大地
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―
- 作者:世古詞一
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者:西尾 泰和
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について
- 作者:市谷聡啓
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2019/06/14
- メディア: 単行本
最高のリーダーは何もしない―――内向型人間が最強のチームをつくる!
- 作者:藤沢 久美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/02/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略
- 作者:及川 卓也
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/10/10
- メディア: 単行本
ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。
- 作者:フミコフミオ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: 単行本
INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
- 作者:マーティ・ケーガン
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2019/11/01
- メディア: 単行本
SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法
- 作者:ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー,ブレイデン・コウィッツ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
所感
振り返ってみると意外と幅広に読んでました。 所感としては、組織論的とか開発以外のところに手を出しすぎて、純粋な開発や機械学習の方まで手が回らなくなってしまったという感じがあります。
四半期に一冊くらいのペースでは技術書読めてますね。プログラミング言語を年一で習得するというのは、Vue.jsをプログラミング言語というならそうかもなーくらいです。その他はだいたいツールとか設計の話ですね。 反省を生かして来年はマイクロサービスの視点から考えて、Goをやりたいと思います。
これだけ読んではいますが、この倍の量の本が積読になってしまっています。。。
特に技術書関係がたくさん残ってしまっていて非常に良くないです。
来年は意識的に積読は消費するようにしていきたいと思います。
意識して頑張ったこと
コミュニケーション
別に自分は経営者でもなければ、管理職でもないんですが、組織(特にエンジニア視点で見た組織)については、非常に思うところがあります。
とは言うものの、組織やその文化を変えていくのは大変なことですし、それなりに波風も立ちます。 組織の末端がやれることなんて限られてます。 今年意識したのは、自分の権限で管理できる範囲でできるだけ周りがエンジニアリングしやすい環境を作るという点です。
まず意識したのは、会話です。 周りから見たら雑談に見えるかもしれないレベルで、業務に関係あることないことをひたすら喋りました。 それでも、上っ面だけオープンにして、結局大事なコミュニケーションはとってない人よりはずっとマシだと思ってます。 基本的には、9割雑談で残りの1割で本当に聞きたいことを話すって感じにしてました。
あとは1on1を勝手にはじめました。 これは、チームのリードを行うことが何度かあったのですが、「キャリアの志向もわからなけりゃ、指示も教育もできなくね?」って思ったのがきっかけです。 たかだか1ヶ月に2~3時間の会話で、キャリアの志向やら心のそこで感じてる不平不満を共有できるなら儲けもんだと思って、勝手にやってました。
どちらも、得に誰かの承認が必要なものでもないですし、勝手にやってます。 自分の手の届く範囲で、手の届く範囲のエンジニアが120%のパフォーマンスでキャリア形成していけるような環境にはしていこうとチャレンジしました。(一部自分が好きなことやりたいから、それを手伝ってほしい意図もありましたが)
外の話を聞く
これは下期に積極的に取り組みましたが、なるべく社外の人の話を聞きに行ってました。 組織の問題にも絡みますが、目の前の業務に集中しすぎて、世界がどうなっているのかをきちんと把握できていない感じがしたからです。
まだ実施しはじめたばっかりですが、ひとまずモチベーションはある程度保てる様になってきました。 モチベーションを上げただけで終わらないように、ちゃんと自分の成果にコミットしていけるようにはしないとだめとは思ってます。
失敗したこと
プロダクトマネジメント
これについては完全に失敗しました。 控えめに言って、大失敗です。
失敗した理由はたくさんありますが、一番大きいのは製品の発見の段階で実験をやらなかったことでしょう。 この辺は、デザインスプリントとか製品発見の手法について無知だったのが原因だと思っています。 この辺をきちんとやっていれば、少なくとも価値のないアイデアについては早い段階・開始前に打ち切れたはずでした。
この辺は申し訳ないとは思いつつ、来年はきちんと実践して価値探索を精度良く実施していこうと思ってます。。。
2019年総評
そんなわけで、
目標、ほぼ達成できず!
達成したのははてなブログのPro化だけという…
ソフトウェア工学関係は、ちょっとだけ勉強したので、これだけはまあ。。。って感じでしょうか。
理由としては、単純に業務が忙しかったからですね。 今年は何から何まで外れくじを引きまくった結果、部署内では群を抜いて忙しい人みたいになっちゃいました。 こればっかりは、配属ガチャならぬ上司ガチャなんで、運が悪いとしか言いようがないです。
よかったところとしては、webアプリについて一年かけて考え続け、その他NLPとかいろいろを勉強できたことでしょうか。 データサイエンティストには程遠いですが、勉強としてはできていたかなと思います。 視野は広がった分、余計にやらないといけないことが増えたと感じています。 まあ、無知よりはマシでしょうか。
2020年の目標
今年の例のように、結構業務都合で目標は達成できないことが予想されるんですが、それでも頑張るために目標を設定してみます。
小さくても登壇する
今まではてなブログでこじんまりとやったことの記録はしてきて、ぼんやりと自分のやったことを外で発表したいなという気になってきました。 今までLTとかやったことありませんが、勇気を出してちょっとだけ頑張りたいなーと思います。 そのためにも、早急に話せるネタと、ネタに合う勉強会を探します。。。
いきなり社外はハードル高いので、まずは社内勉強会とか社内LT会とかやりたいなーとか思ってます。 社内のLT会はちょっとだけ運営側としてやりたい気持ちもあるので、虎視眈々と狙ってます。
論文読み
今年は全然読めなかったです。精読はおろか、流し読みもあんまりできませんでした。
この辺はなまけようと思えばいくらでもなまけられますが、ちょっと頑張ってみたいと思います。 たぶん、今できなきゃ一生できるようにならないので。 今まではDNNを読みがちでしたが、苦手な数学関係をもうちょっとやるとさらに見えてくると思うんで、範囲は広げていきたいと思います。 あとは論文に限らず技術書も引き続き読んでいきたいと思います。
kaggle始める
kaggleはずっとやってみたいと思っていて、なかなか手が出なかったんですが、来年は何とか始めたいと思います。
数学とかよくわかりませんし、統計とかもっとよくわからないですが、 ダメダメでも他人に言わなきゃいいだけなんで、まずはこっそり始めたいと思います。
やっぱ外から見ているだけだと、当事者意識が無いので学習にならないので、とりあえず当たって砕けろと思ってやってみたいと思います。
環境を変える
2019年はなにからなにまで忙しかった一年だったんですが、やりたいことができているかというと正直10%もできていませんでした。 そんなこともあり、色んな意味で自分のキャリアについて何度も考えるようになりました。 そろそろエンジニアとしてのキャリアから外れたのを修正する時期に差し掛かっているのかなと日々考えています。
働く場所を変える変えないにかかわらず、エンジニアとして生きていくうえで必要な能力を鍛え続けられる環境に身を置こうと思ってます。 ちょっとここ数年、中身のない作業だけを続けていましたが、他のエンジニアのレベルに追いつけるように、頑張っていく必要があるなあと感じています。
まずは社内で十分に足掻いたうえで、自分でコントロールできる範囲でどうにもならないと感じたら、そろそろ潮時かなと。 やるだけやってみて、それでもだめなら、見切りつけて動こうかなとなんとなく思ってます。 最近は、いろんな会社の話を聞きに行ける雰囲気があるので、ありがたく聞きにいこうかなーと思ってます。
以上、2019年の目標の答え合わせと2020年の目標でした。 来年も健康に気をつけて、程々に頑張りたいと思います。 今年お世話になった皆様、ありがとうございました。来年お世話になる皆様、よろしくおねがいします。
追記
お題にもなってたので一応。。。
今週のお題「2020年の抱負」