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KPI設定に関するメモ

この前kindleで安くなってたので、こちらの本を買ってみました。

最高の結果を出すKPIマネジメント

最高の結果を出すKPIマネジメント

なにかしらの施策やプロジェクトに関わっていると、必ずと言ってよいほどKPIに遭遇するかと思います。 ただ、このKPIの設定を正しくできている自信はあまりありませんでした。

ということで、今回はKPIの設定方法について勉強してみたのでそのメモです。

KPIってなに?

本書によれば、

KPIとは事業成功の鍵を数値目標で表したもの

とのことです。 ブレイクダウンすると、

KPIはKey Performance Indicatorの略
Key Performanceは「事業成功の鍵」
Indicatorは「指標・数値目標」 最高の結果を出すKPIマネジメント

ということらしいです。

OKRとなにが違うの?

ちょっと前に似たような方法論としてOKRについても勉強していました。

www.nogawanogawa.work

じゃあどのへんが違うの?ってところが気になり始めるかと思いますが、下記の記事を参考に考えたいと思います。

banto.jp

基本的に根底にある考え方から異なるので、本当に別物なんですが個人的に持ってるイメージとしては

  • OKRは人間のモチベーションにまで働きかけてチャレンジしないと達成できない目標に向かって工夫を凝らす
  • KPIは大切なポイントを絞り込み、コントロール可能な指標を個々人の努力によってクリアできるものに具体化する

のようなものがあります。 その他、特徴的な違いとしては、

  • OKRは60%達成が目標、KPIは100%達成が目標
  • OKRは見るべき指標が3~5個あるのに対し、KPIは1つだけ

のような違いもあります。 OKRもKPIもどちらが良いというものでもないので、適切だと思われる方を使用するようにしたら良いと思います。

KPIの設定における個人的ポイント

本書では、このように述べられています。

「うまく活用できていますか?」と聞くと、そのうち、半分弱の人は、やはり地震がないと回答します。その活用ができていない人たちの共通点は何か?
それは、KPIの作り方、つまり手順が間違っているのです。
間違った手順で作れば、当然うまくいきません。 最高の結果を出すKPIマネジメント

当然ですが、正しいやり方をしないと、KPIの運用はうまくいきません。 詳しいことは本書を買って読んでほしいんですが、ここでは個人的に重要だと思ったところをかいつまんでメモしていきます。

プロセスの確認・モデル化

よくあるKPIの失敗例として、KGIとKPIが混同してしまうことが挙げられます。 あくまで、KPIはKGIを達成するための鍵を図っているのであって、KGIとは異なります。

じゃあ、KPIはどう特定すればよいのか?ということを疑問に思うことがありますが、それを特定する上でプロセスの確認・モデル化は非常に重要です。 KGIを達成するために、その指標がどのようなプロセスになっているのかを確認し、そのときの動かない定数とコントロールできる変数はなんなのかを特定することで、KPIの候補を絞り込むことができる場合があります。

その後は、組織を取り巻く条件によってどれをKPIとするかはまちまちだったりしますが、自分たちでコントロールできる」指標にしていくことが重要になります。

運用性の確認

KPIは設定しただけでは、絵に描いた餅になってしまいます。 まずはそのロジックが正しいことを可能な限り確認します。 想定しているモデルが、実現し得ないこともありますので、このあたりの確認は可能な限り行うべきでしょう。

それから、KPIの指標が安定的に取得できることも確認します。 KPIは事業の現在の状態を表すタイムリーな指標であるので、それをタイムリーに入手できなければ対応が後手に回りかねません。

最後に、実際に目標達成に向かって頑張るメンバー全員が理解できるほどシンプルなものになっていることを確認します。 KPIを達成するのは、人間の努力なので、その人間が理解できることは生産性にも影響するかと思いますので、わかりやすさという点も馬鹿にはできないかと思います。

感想

KPIの重要性って、大体の場合で物事がある程度動いてから、KPIの運用に失敗してから気がつくんですよね。 ただ、その段階でKPIの運用を変更したりするのってかなり大変なケースが多く、最初が肝心というのは日頃から感じていることではあります。

かくいう自分も、今まではなんとなくでKPIの設定についてやってきていたので、これを機にちゃんと見直していきたいと思いました。