こちらの本を読んでいました。

ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。
- 作者: フミコフミオ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: 単行本
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自分もはてなブログやってますし、いつも楽しく読ませていただいているので、今回は本も読んでみました。
今回は特に勉強目的でもなんでもないので、ゆるーい読書感想文兼自分用メモです。
理不尽ってしんどい
本の中のテーマとして、生きづらさや理不尽が描かれています。 実際、理解し得ないけど我慢しないといけないコト、そんなことに囲まれた世の中になっていると思います。
空気
いつから空気は読むものになったんでしょうね。 気づいたときには、空気は読まないといけないものになっていて、しかも読み間違うと怪我までする、そんな世の中になっている気がします。
本質的な問題として、巨大な同調圧力がいつもどこかで働いていることでしょうか。 これに逆らうことは問答無用で悪であるような社会は、言われてみれば確かにしんどいですね。
「常識」って言葉であったり、SNSで広がったコミュニティのコンセンサスであったり、何かと今は周りを気にしないと生きにくい世の中になっているようです。 「あなたの常識は非常識」なんてのも言われますが、結局自分の目線からでしか物を見れていないのに、それをまるで社会の常識かのように取り違えてるだけかもしれません。
でも本人はきっとわからないんですけどね。
世の中って、意外とやばいのがいる
これは、実体験も重なるところですが、世の中って意外とヤバイやつ多いです。 モンスターが意外とたくさんいます。しかも質が悪いのは、社会ってのは結構な確率でエンカウントさせて、至るところでバトルに持ち込ませようとする戦場の様相を呈しているところでしょうか。
関わらないのが定石でしょうが、関わらざるを得ないところがたくさんあります。 そこはもう地獄。修行です。
人間は一人では生きていけない。それはなんとなく理解できるんですが、関わる人間を選べないのは正直しんどいです。 どうにもならないから、だいたい気の小さい方が角が立たないように、我慢して丸く収めている。そんな世の中になっているのかなと。 世の中、無限ガチャみたいだなと思い知らされます。
感想
全体的に、なんていうんですかね、物事をコミカルに書き下すのが非常にうまいなと思いました。 なんの変哲もない出来事を、言い回しひとつで楽しく仕上げる、そんな感じですね。 それでいて、節々に考えさせられる内容が散りばめられている。そんな感じ。
生きづらい世の中に対する特効薬が書かれているわけでもなければ、成功例が書かれているわけでもない。 それでも、生きづらさに打ち勝つまではいかなくとも、やり過ごした経験が描かれているような作品ですね。
人生を負けないようにしよう。勝利を目指すから敗北がある。逆に言えば勝ちを目指さなければ絶対に負けない。 ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 あとがき
まさにこんな感じかと。のらりくらりとかわすくらいでちょうど良い。そんな、チョットだけ気が楽になった作品でした。
とりあえず、パンチの効いたプロフィール欄だけでも立ち読みしてほしいなとか思いました。 ただ、電車の中では読まないでほしい、そんな本でした。