個人的にでなんか作ろうとしても、いざ実際にやり始めるとうまく行かなかったり、他の作業が入ってきたりして、やる気が無くなることが多々あります。そういった「やる気の消失」にどうやって乗り越えるかのメモです。
やる気が出る時とやる気が出ないときのメカニズム
あくまで個人的な感覚なので見ている方にとってはご参考程度ですが、私の場合はやる気が出る時と出ないときの典型例です。
やる気が出る時
うまくいくときは、とにかくアウトプットを作ります。 だいたいのコンセプトができあがって、この段階で80%程度の完成度までいくと思います。
そうは言っても完成度80%なので、100%まで引き上げようとしますがここがどうしてもうまくいきません。 それでもあと少しで終わるというのを信じて頑張り、納得できたタイミングで公開します。
これはだいたい最後までやる気が出ているパターンで、ブログの投稿なんかがこれに当たります。 大体の骨組みは勢いで一気に書いています。
やる気が出ない時
だめなときの典型例では、まず計画を作ります。 その計画通りに進めようとしますが、だいたいうまくいきません。 ゴールからの遅延は日に日に大きくなって行きます。
遅れる原因の典型例はこんな感じです。
- 新しい知識のインプット
- イレギュラーなタスク
- 実装でうまくいかない
いい例が、個人でやってる開発とかですね。 設計とか見積もりとかが雑になるくせがあるようで、大体の場合トラブルが起こって座礁していきます。
ポイント
集中力には制限がある
集中力を発揮できる時間と場所は固定されていることが多いです。 私個人の場合ですが下記が一番集中できることが多いです。
- 時間:7:00-12:00
- 場所:オフィス・カフェ
意外と場所も重要で、適度にノイズがあったほうが生産性が上がると言われたりしますが、本当にそうだと思っています。 家だと全くやる気がでないので、朝早起きして開店直後のドトールで作業していることも多いです。
記憶には鮮度がある
長期間のプロジェクトのように作業していくのは構わないんですが、記憶には鮮度があることを頭に入れておく必要があります。
人間の記憶なんてたかが知れていて、自分で書いたプログラムも1週間も経てば、他人のプログラムのように"わけのわからないもの"に見えるわけです。 デールの円錐でもありますが、能動的な作業をしていても2週間で3割は忘れるわけです。
なので、不必要な復習の時間を回避するには、
- その日のうちにやりきる
- やりきれないことはそもそもやらない
というのが大事になります。
モチベーションの半減期は速い
やる気はどんどんなくなっていきます。 人間はどうあがいても怠ける生き物なので、せいぜい個人でモチベーションを維持できる上限は1ヶ月が限界といったところでしょうか。
それ以降はどんどんやる気は減衰しますし、イレギュラーな予定が舞い込んでくる可能性も高くなっていきます。 やる気という意味でも、モチベーションと言う意味でも、基本的にプロダクトの完成度と相関がないことがポイントです。 なので、プロダクトの規模をモチベーションややる気に合わせる必要があります。
完成度80% -> 100%までが一番しんどい
こうやって書いていくと、生産はスピード勝負だと感じますが、生産の難易度にもバランスがあって、
- 0% -> 80 %
- 80% -> 100%
が大体同じくらいの期間とエネルギーが必要になってきます。
これはなんとなく理由があって、初めの80%は得意なことだったり単純作業が多いので、結構サクサク進みます。 逆に最後の20%は、苦手だったり初めてやることしか残っていなかったりするので、体力的にも精神的にもしんどくなります。 あとは、ゴールが近いことはなんとなく認識できているのに、最後の見直しを先送りしたがために、最初から内容を見直す羽目になることもあり、効率がガクッと落ちたりします。
集中力を維持するコツ
個人的に思っている集中力を維持するコツを挙げておきます。
自分のできる事に少しだけプラスする
まずはじめに、自分ができることの外側に出過ぎないことが大事です。 人間は成功体験を繰り返すことでやる気を維持していくので、とにかく成功体験を繰り返すことが重要になります。
そうした時に、自分ができないことにチャレンジすることは自ら成功体験に対して不利な状況を作り上げています。 成功体験を頻繁に繰り返すためにも、自分のできる事にすこしだけできないことをプラスして、できる範囲を広げていくことが大事になります。 このときのポイントは
- できると思い込んで実はできない事
- できるけど慣れてない事
をできるだけ排除することです。 目的は成功体験を繰り返すことなので、自分の得意な部分を増やすことが成功体験への近道になります。
半日でできる「モジュール」を設計する
人によるかと思いますが、私の場合はプログラムを書いたり記事を書いたりするので、そのへんの大体の目安で言うと、
- ステップ数 : 100 ~ 200ステップ
- ブログ記事:2000 ~ 3000文字
これ以上になると半日を大きく上回る日が出てきかねないというのが個人的な見解です。
目に見えるアウトプットから作る
実はこれが一番大事かもしれないですね。 自分の目で成果物が確認できると、その段階でちょっとだけやる気が回復します。
エンジニアっぽく言うと、フロントエンドから作るようにします。
バックエンドから作ると成果物を確認するまでにどうしても時間がかかります。
(コンソール出力も成果物といえなくもないですが)
表面上の成果物の"枠"だけ作ってしまって、そこにモジュールを付け足していくと、完成度が上がっていることが確認しやすいので比較的やる気を維持できたりします。
成果物に対する予防線を張る
生産性が上がらない最大の原因は自分の中の完璧主義の心です。 「このクオリティで公開していいのだろうか?」という完璧主義の考えがアウトプットのスピードを低下させます。
一言、「拙い成果物で申し訳ございません」の枕詞をつけておけば、大概の粗さは多めに見てもらえます。多分。 それに、ほんとにだめだったら文句もつけられず、見捨てられるだけなので気にする必要なんか本来ないんですよね。
スタートダッシュが大事
知的生産は基本的には短期決戦です。短期決戦が何回も続くイメージですね。
アウトプットに時間をかければかけるだけ、自分の中でのハードルがどんどん上がっていきます。 なので、10点でも20点でもいいのでアウトプットをつくることが大事になります。
やる気が出なくなってしまったとき
そうは言っても、やはりやる気が途切れてしまうときはあるものです。 そういうときは、個人的には、小さなルーティーン作業をするようにしています。
ブログを書く、必要な家事をする、現状を紙にまとめる、なんでもいいです。 とにかく、すぐ取り掛かれて、必要な事をするようにします。 時間を無駄に進めてしまうことが最も悪く、取り返すことが更に難しくなってしまうためです。
大体の場合、やる気が出ないときは、こんな感じです。
- 目の前の作業の大きさにひるんでいる
- やるべき具体的作業がはっきりしていない
この裏側には、脳みそが疲れていることが多々あるので、とにかく脳みそを使わないで、脳を休ませてあげることに注力します。 同時に作業の手を止めないことで、精神衛生を健康に保つこともできます。
感想
別件のやる気がどうしても出なかったので、気分転換に書いてみた記事です。 なんだかんだ言って、やる気って出そうと思ったときには出ないものなので、如何にして減衰させないか、やる気が出たときの生産量を最大化するかを個人的に重視しています。
これのせいで午前中使ってしまった。。。